FXとバイナリーオプションは、共に外貨のレートをターゲットとした投資です。
これらはよく混同されることがありますが、ここではそれぞれの特徴と、メリット・デメリットについて詳しく説明していきます。
FXは外貨証拠金の取引
FXは今では個人で行っている人も多い外貨投資の1つで、外貨を購入し、そのレート変動によって利益や損失が出るという形の取引になりますが、それでは外貨預金とそれほど変わるものではありません。
その外貨預金との一番の違いは、レバレッジというシステムを使うことで、実際に投資する金額以上の外貨を購入できる点にあります。
◇レバレッジとは?
レバレッジとは、実際に外貨の購入に投資する金額に掛ける倍率のことです。国内業者では最高が25倍となっており、例えば、1万円に25倍レバレッジを使うと25万円までの外貨が購入できるという仕組みです。
このレバレッジが使えることで、FXでは少額の投資で大きなリターンを狙うこともできるのが大きな特徴です。レバレッジを使った場合、投資した金額は証拠金として扱われ、レート変動によってその分が無くなってしまうと、そこで強制的に取引が終了します。
◇諸刃の剣ですが…
レバレッジを使ったFXでの外貨取引は、言わば諸刃の剣です。使うメリットも大きいですが、デメリットも決して少なくありません。
例として、10万円に25倍レバレッジを使うと250万円分の外貨を購入できますが、その250万円のうち実際に投資しているのは10万円だけなので、証拠金率は4%になります。つまり、4%のレートの下落があっただけで証拠金がすっかり無くなってしまうという訳です。
逆に、レートの4%の上昇だけで証拠金が2倍になります。取引の際に掛かる手数料の類いを考えない場合、対象の外貨のレードが4%上がるだけで投資した金額と同額の利益が出るのです。このレバレッジをうまく使うのがFXにおけるが醍醐味でもあり、ほとんどレート変動のない外貨でも十分に投資対象になるのです。
バイナリーオプションは二択の投資
バイナリーオプションとは、対象にする外貨(主に米ドル)のレートの変動を二択で選ぶ形になる投資です。投資時にそれから一定の時間が経過した時にその外貨のレートが上がっているか、下がっているかのどちらかを選択し、当たっていれば投資金額が2倍近くになり、外れてしまえば全て失ってしまいます。
一定の時間は選択することができ、2分や5分といった超短期的な投資も可能です。1時間や24時間後というじっくりとした投資もできますが、それでも1日のうちには決着するので、短い期間で大きな利益を出すこともできるのが特徴となっています。
◇色々な投資の仕方があります
バイナリーオプションはこのような単純な投資になるので、例として、1万円を米ドルの5分後のハイ(投資の決定時点より上がっている)に、といったような形で簡単に行えます。
単にハイかローかにした場合、当たれば投資金額が1.85倍程度になるのが通常で、ハイかローか且つ決められたレンジまで達するというオプションと付けた場合、最高で1.95倍程度になります。このレンジは投資決定の時点より30pips以上などとなり、このオプションを付けた場合はハイかローかが合っていても、それより小さな動きだった時には当たったことになりません。
◇投資というよりも…
このようなシステムの為、バイナリーオプションは投資いうより、むしろがギャンブルに近いと考えていいでしょう。一番近いのがサイコロの目の丁半によって勝負が決まる博打で、それと例えられることも多いです。
対象が外貨の国際的なレートの為、一切インチキのようなことはできない点からそちらの面での心配はありません。このようなシステムから、ごく短期間で投資金額を2倍やそれ以上にもできるメリットがありますが、もちろんその逆も考えられるハイリスク・ハイリターンな投資だと捉えていいでしょう。